April 23, 2008 4:13 PM

雑誌の特集-01「OFFICIAL HOMME」

発売されたばかりの
フランスのモード誌
「OFFICIAL HOMME」での
僕のインタビューです。

L'OFFICIEL HOMMES COVER.jpg L'OFFICIEL HOMMES.jpg

- どのように写真を始めたのですか?

今もそうなのですが、
もともと編集者として
写真に関わる雑誌や本を作っています。
その中に「アウフォト(OUT OF PHOTOGRAPHERS)」
という素人が撮った写真で作った雑誌があります。

その中で僕は
写真技術を見せるための写真ではなく、
その写真を撮った人間が
「どのような場所にいて、
どのようにその場所やその場所にいる人間たちと接しているか?」
を見せる写真をコンセプトに
3ヶ月1度発刊されるその雑誌のために
30000枚送られて来る写真をセレクトしていました。

僕の写真は
その編集者としての延長線にあるもので、
写真技術を見せるというより、
「そのときの写真を撮っている人間と被写体との関係性や空気感」
を見せることに重点を置いています。

「アウフォト」
の後に
「smart girls」
という
ファッションフォトグラファーに
エロをテーマの写真を撮らせることをテーマに1冊の雑誌を作り
ました。
6年前のことです。

そのとき
フォトグラファーの機材のセッティング時間が長いことを理由に、
その間モデルたちの写真をスタジオの隅っこで撮り始めて
それをページにしたのが
僕の写真家としての始りです。
先ほども述べた通り
僕が見せたかったのは
「モデルと僕の関係性、その空気感」だったので、
僕が選んだカメラは
チェキという日本製のポラロイドでした。

しかし、
いきなりその写真で作った写真集が
15万部も売れてしまい、
その後は僕も編集者というより
写真家として活動する機会が多くなってしまいました。

今も僕の作品は
チェキ
そして
GRというコンパクトなデジタルカメラで撮られています。

- 今日の若い日本女性をどのように定義しますか?
この質問の前に
僕が被写体に選んでいる女性と、
一般的な女性はまったく違う存在だということを理解してもらいたい。
僕が被写体に選ぶ女性たちは
今の日本の行き詰まった状況を解決してくれる
革命家だと、僕は思っています。

- 米原さんは旅行で様々な国に行き、現地の女の子の写真を取っていま
すが、どのようなところが、日本人女性は外国人女性と違いますか?

これも僕が被写体にしてる女性に限られるのですが、
和、という観念。

- あなたの今日の日本に対する展望、意見を聞かせて下さい。

自分のブログに載せたものなのですが、
いちばん近い気がするのでここで紹介します。

日本人は
根本的に「なれること」
すなわち与えられた場所に適応することで
自分たちのアイデンティティを保とうとする傾向にある。

どんなに制度や
政治や文化が自分たちに無茶なことを強いて来ても、
「がんばらなきゃ」
と、自分たちをそれに合わせて変化させ、
それ自体の変化を望まない。

eggを作ってた頃
「将来何になりたい?」
って100人に質問したら半分以上の子が
「外人になりたい」
って答えた。
「外国行けばすぐ外人じゃん」
って言うと、
「えーダメだよ、英語話せないもん」
とほとんどの子が笑って、日本で外人になりたいって強調した。

いい意味でも
悪い意味でも
それが日本人なのだ。
戦前の「欲しがりません勝つまでは」

現代の「みんながセレブ」 の国家的フレーズは
根本的に同じメンタリティーから発生している。

だから悪い、と僕はここで言いたいんじゃない。
その適応能力は
上がきちんとしていたら、
どこにも負けない威力を発揮する。
でも、上が
そういう適応能力をずるく利用としたら
僕らはどうなってしまうのだろう?

そのけっこう最終的な結果が
ここ最近の日本だと僕は思う。

日本という国の
そして、
日本人の生き方の
システムが崩壊している。

僕たちは
自分の生き方を
自分たちで
選ぶことができるはずなのだ。

こんな当たり前なことも、
商品化され、
僕たちはその商品を消費することでしか、
自分を確認することができなくなっている。

そんなの僕は
ぜぇったいに嫌だから、
街の冒険者になって、
商品じゃない
文化を、
空気を、
探し続ける。


- あなたにとって日本の伝統とは何ですか?

今やなくなりつつある
和、という観念。
言い換えれば
常に全体(宇宙レベル)からものごとを考える能力。
それは
人間と自然の共存だったり、
これを僕は
編集能力、と考えています。


- 日本人は根強く誠実に伝統と付き合う姿勢を持つ一方、クリエイティ
ブでモダンである一面もあります。そのバランスについてどのように説明しますか?

今そのバランスは
政治や文化を含め
いろいろなところで壊れ始めています。
「和」という概念を
権力が積極的に利用し始め、
そこから得た富が
全く国民に還元していないのに、
それを誰も疑問に思っていません。

日本人のクリエイティブとは、
先ほども述べた宇宙レベルの編集作業だったはずなのに、
それが何も考えない人間たちを作り出す編集作業に
取って代われたのです。。

- あなたの考えを聞かせて下さい。何が女の子にあなたの為にポーズを
とらせると思いますか?

僕と彼女たちの関係性。
僕が彼女たちに愛されているってこと。。


- 写真を通して伝えたいメッセージは何ですか?
「僕ら」は「僕」らのままでいい。
必要なのは
様々な「僕ら」を
認識する作業なのだ。

PROFILE

Yasumasa Yonehara Yasumasa Yonehara
Photographer, Editor
Creative director

CALENDER

« August 2008 « August 2008 « August 2008 « August 2008 « August 2008 « July 2008 » « July 2008 » « July 2008 » « June 2008 » « June 2008 »
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31